「玄関の収納がごちゃごちゃしていて、出かけるたびに靴や小物を探すのが大変」「玄関をすっきりさせたいけれど、収納スペースが足りない」と悩む方は多いのではないでしょうか。

また、玄関が散らかっていると、家全体の印象や雰囲気が雑然とした印象になってしまうこともあるため、来客時にも気を使ってしまうものです。これらが積み重なるとストレスとなり、暮らしの快適さにも影響が出てしまいます。

この記事では、収納の基本をはじめ、リフォームによる具体的なメリットまで初心者にもわかりやすく解説しますまた、費用の相場やそれぞれ住宅の事情に合ったリフォームのポイントについてご紹介します。

この記事を読み、玄関収納リフォームをするための効率的な計画の立て方、内装・コーディネートを工夫する方法、自身の実情に適したリフォームの選び方について知り、スッキリした玄関空間を目指しましょう。

PROFILE

リノベ秋田編集部

お家全体の「基本性能」にまで踏み込んで、新築注文住宅や建て替え以上の可能性をご提案するのがリノベ秋田の「性能向上リノベーション」です。間取りの変更や内外装・設備の改修に加えて、断熱と耐震の向上を施した新築同様の性能をもつリノベーション住宅を提案いたします。

お家全体の「基本性能」にまで踏み込んで、新築注文住宅や建て替え以上の可能性をご提案するのがリノベ秋田の「性能向上リノベーション」です。間取りの変更や内外装・設備の改修に加えて、断熱と耐震の向上を施した新築同様の性能をもつリノベーション住宅を提案いたします。

玄関収納リフォームの基本

shoe rack

玄関の収納をリフォームすることには、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、玄関収納リフォームの基本についてご紹介します。

・家の第一印象を決めるのは玄関
・玄関リフォームで収納力を高める理由
・生活のしやすさを向上させるリフォームの効果

家の第一印象を決めるのは玄関

玄関の収納をリフォームすることは見た目を向上させるだけでなく、家全体の印象を向上させる効果があります。特に、玄関は訪問者が最初に目にする場所であり、家の雰囲気を象徴する空間です。

整理整頓が行き届いている玄関は、清潔感や洗練された印象を与え、来客に対しても良い印象を持ってもらえるでしょう。逆に、靴や傘が散らかっている玄関は、どこか乱雑で狭い印象を与えてしまいます。

玄関リフォームで収納力を高める理由

収納スペースの充実により、外出の準備や帰宅時の片づけがスムーズになります。家族が多い場合や、玄関をシンプルに保ちたい方にとって、玄関収納のリフォームは有効な手段といえるでしょう。

リフォームを通して玄関まわりの収納を充実させることで、家の中に靴や外出用の小物が散乱するのを防げます。玄関に設けた収納スペースに靴や傘、カバンなどをしまうことで生活空間を広々と保てるうえ、片づけが楽になります。

生活のしやすさを向上させるリフォームの効果

玄関の収納をリフォームすることで日々の小さなストレスを減らし、快適な生活環境を提供してくれるのです。このリフォームのもう一つの重要な目的は、生活の利便性の向上です。

例えば、日常的に使う靴や外出用の小物をひとまとめに収納できると、毎日の出入りがスムーズになります。また、収納スペースが決められていると、物の置き場所に悩むことも減り、片付けがしやすくなります。必要な物がすぐ取り出せる収納設計は、「急いでいるときに物を探す」という無意な時間を節約することができます。

玄関収納リフォームの費用目安

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玄関収納リフォームの相場はどれくらいになるのでしょうか。ここでは、玄関収納リフォームの費用についてご紹介します。

・基本的な費用相場の概要
・コストに影響する要素

基本的な費用相場の概要

玄関収納リフォームの一般的な費用相場は10万円~50万円程度が目安です。リフォームの内容や規模によって異なり、玄関の広さや設置する収納家具の種類、施工の内容によっても変動します。

例えば、シンプルなカウンター型収納を設置するだけであれば10万円以下でも可能ですが、造作家具やオーダーメイドの壁面収納を取り入れる場合、多くのケースは20万~50万円ほどとなります。

コストに影響する要素

リフォーム費用に影響を与える要素として、デザイン使用する材料施工方法が挙げられます。デザイン性にこだわると、塗装や取っ手など細部にコストがかかります。また、天然木材や高級仕上げの素材を使用する場合は、見た目が美しい分、費用が上がる傾向にあります。

施工方法も重要で、壁に直接収納を取り付ける「造作家具」や既成の収納家具を組み合わせる方法では、費用が異なります。予算と求めるデザイン・機能性をしっかり比較しながら選択するのがポイントです。

リフォームを始める前に考えるポイント

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玄関収納リフォームを考えるとき、どのようなことを考慮しながら計画を立てたら良いのでしょうか。ここでは、リフォームを始める前に考えるポイントについてご紹介します。

・収納したい物と量の確認
・生活動線に合わせた収納設計
・玄関収納のタイプを把握
・秋田の地域性を考慮

収納したい物と量の確認

家族の人数に応じた収納計画

リフォーム計画時には、どれだけの靴や小物を収納するかを具体的に考慮することがポイントです。まずは、玄関に収納したい物やその量を把握しましょう。

特に家族の人数が多い場合は靴や傘の量が増えるため、一般的な収納では収まりきらないこともあります。例えば、家族が多い家庭では、シューズラックを複数段設けたり、シューズクロークのような大容量の収納スペースが求められる場合もあります。

収納したい小物を整理

収納リフォームを行う際は、外出に必要な小物も収納できるスペースを考慮し、設計に取り入れましょう。玄関収納の対象は靴や傘に限りません。鍵やハンカチ、帽子、さらには犬の散歩用リードなど、外出時に持ち出す小物を一ヵ所にまとめておくことで、外出準備が効率的に行えます。

生活動線に合わせた収納設計

各家族の動きに合わせた動線チェック

家族が日々どのように玄関を利用するかに着目し、生活動線に合わせた収納設計を検討しましょう。例えば、出入りが多い場合、シューズクロークやベンチを設置することで、座って靴を履くスペースが確保でき、出入りが快適になります。

家族のそれぞれが玄関でどのような動きをするかを考慮し、それに合わせた収納設計を考えると、日常の使い勝手が格段に良くなるでしょう。

動線に合った収納タイプの選び方

生活動線に合った収納タイプを選ぶことも、玄関収納リフォームを成功させる鍵です。例えば、頻繁に使う靴は取り出しやすいカウンター型、逆にシーズンオフの靴は奥まった壁面収納型のものにしまうなど、動線と使い勝手に応じて収納を工夫すると良いでしょう。

玄関収納のタイプを把握

カウンター型、セパレート型、壁面収納型、シューズクローク型の特徴

下駄箱のリフォームは、家族のライフスタイルや玄関の広さに応じて、適切なタイプを選ぶことが重要です。さまざまな下駄箱のスタイルがあり、各タイプに利便性とインテリア性の違いがあります。

各タイプの特徴については、下記で詳しく解説しておりますので、チェックしてみてください。

各タイプの利便性やインテリア性の比較

リフォーム計画時には、インテリア性も考慮し、使い勝手の良い収納方法を選ぶことが重要です。収納タイプごとにインテリア性や利便性が異なります。

カウンター型は、手軽で置き場所も自由に設定できますが、大量の靴収納には不向きです。対して、シューズクローク型は靴や外出用品をすべてひとまとめにでき、靴の数が多い家庭にも適しています。また、壁面収納型はスペースを最大限に活用できるため、玄関が狭い場合に有効です。

秋田の地域性を考慮

地域の気候風土を配慮することも重要です。

秋田は湿度が高いため、収納内に湿気がこもりやすく、カビやダニが発生しやすいという注意点があります。そのため、木製の格子状の扉や、メッシュ素材の収納ボックスなど通気性の良い素材を選ぶこと、また床は、水に強く、湿気に強い、タイルや木目調のクッションフロアをおすすめします。

冬は雪が多く、寒いのも特徴です。雪解け水で靴が濡れてしまうため、靴を乾かすスペースを確保しましょう。また、冬用のコートをかける場所も必要です。冬服はかさばるため、コート掛けを十分に設けましょう。さらに、スキーやスノーボードなどが好きな方は、これらの冬用アウトドア用品の収納スペースもつくると便利です。

玄関収納リフォームのタイプと特徴

Entrance storage

玄関の収納にはどのようなタイプがあり、それぞれどのような特徴があるのでしょうか。ここでは、玄関収納リフォームのタイプと特徴についてご紹介します。

・カウンター型
・壁面収納型
・フロート型
・土間収納型

カウンター型

カウンター型の収納は、シンプルでありながら実用性の高いスタイルです。主に靴の収納に適しており、シーズンごとに頻繁に使う靴をサッと収納できるのが特徴です。

カウンター部分には鍵や郵便物、鞄などを一時的に置いておくことができるため、日々のちょっとした物置としても活躍します。省スペースでありながら玄関の印象をシンプルに整えることができ、特にスペースが限られた玄関におすすめです。

壁面収納型

壁面収納型のものは、玄関の壁全体を利用した収納方法で、大容量かつ省スペースを実現できます。壁一面を収納スペースにすることで、靴や傘、小物などをすべてひとまとめに収納が可能です。

また、引き戸を採用することで圧迫感が少なく、デザインにこだわりながら収納力を高められる点が魅力です。限られたスペースでも有効活用でき、収納力を重視する場合に最適です。

フロート型

フロート型の収納は床との間に空間ができるため、玄関全体を広く見せる効果があります。この収納は、床から少し浮かせたデザインが特徴で掃除がしやすく、ホコリや汚れがたまりにくいのも利点です。

また、デザイン性が高く、モダンでスタイリッシュな雰囲気を演出したい場合におすすめです。床とのスペースには照明を仕込むなどして、さらにおしゃれに仕上げることもできます。

土間収納型

土間収納型は、玄関の土間部分を活用した収納スペースで、多目的に利用できるのが魅力です。靴だけでなく、アウトドア用品や傘、さらにはベビーカーや自転車なども収納可能です。

特に家族が多い家庭や、アウトドア用品を頻繁に使用する方に適しています。玄関が広ければ玄関の一角を土間収納としてリフォームし、生活用品や趣味の道具の収納場所として活用することで、家全体をすっきりさせる効果が期待できます。

目的別・用途別の玄関収納リフォーム

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リフォームをするにあたって、自身の住宅の事情に応じた適切なリフォームを選択しましょう。ここでは、目的別・用途別の玄関収納リフォームについてご紹介します。

・賃貸や分譲マンションに最適なリフォームの選び方
・玄関スペースをより快適に使うための工夫
・DIYとオーダー家具の活用法

賃貸や分譲マンションに最適なリフォームの選び方

賃貸や分譲マンションでは、カウンターフロート型の収納を選ぶことで、省スペースでもおしゃれに仕上がります。賃貸や分譲マンションといった建物では、広い玄関スペースを確保しにくいため、省スペースで実用的な収納が必要です。

例えば、壁に穴を開けず設置可能な収納アイテムを使えば、賃貸物件でも安心して取り入れられます。限られたスペースでも快適に使える収納設計は、生活を豊かにする重要なポイントです。

玄関スペースをより快適に使うための工夫

例えば、フックを使ってバッグや帽子をかけることで、すぐに持ち出せる収納を確保できます。また、シーズンごとのアイテムを整理することで、使う物だけを目にすることができ、すっきりとした印象を保てます。

収納計画には季節の変化に合わせた工夫も取り入れ、利便性を高めましょう。玄関収納を工夫することで、狭いスペースでも快適な出入りが可能になるでしょう。

DIYとオーダー家具の活用法

玄関収納リフォームにはDIYやオーダー家具も活用でき、DIYであれば自分好みのデザインにカスタマイズでき、オーダー家具なら部屋のサイズやスタイルにぴったり合わせられます。費用を抑えつつ自分の希望を反映させたい場合は、既製品を活用しながら一部DIYで手を加えるのも良い方法です。

内装・コーディネートのポイント

Construction Drawings

玄関収納の内装やコーディネートはどのように選べばよいのでしょうか。ここでは、内装やコーディネートの選び方のポイントについてご紹介します。

・土間、壁、照明などのデザイン
・照明、手洗い、玄関ドアなど設備の選び方

土間、壁、照明などのデザイン

玄関のリフォームでは、土間や壁、照明も含めたトータルデザインが重要です。例えば、玄関の床材には耐久性が高く、汚れが目立ちにくいタイルや石材を使用すると、長持ちするだけでなく高級感もプラスされます。

また、壁にはアクセントカラーや木目のデザインを取り入れると、個性が際立つ空間になります。天井や壁の照明は、明るさの調整ができるものや足元を照らすライトを採用することで、夜間の安全性とおしゃれな雰囲気を両立できます。

照明、手洗い、玄関ドアなど設備の選び方

リフォームで玄関収納を改善する際には、照明やドア、手洗い場の設置も検討すると良いでしょう。照明は、動線に沿った配置にして、出入りの際に全体がしっかり照らされるようにすると便利です。

また、玄関に手洗い場を設置することで、帰宅時にすぐに手を洗える衛生的な環境が整います。玄関ドアは、防犯性を高めるために施錠がしっかりできるものを選び、外観と統一感を持たせると、家全体の印象が良くなります。

玄関収納リフォームの注意点

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玄関収納リフォームをする際、どのようなことに気をつければ良いのでしょうか。ここでは、玄関収納リフォームの注意点についてご紹介します。

・圧迫感が出ないよう工夫する
・靴のにおいや湿気対策
・明るさを保つ照明の配置や通気性の確保

圧迫感が出ないよう工夫する

圧迫感のないリフォームにするために、扉をスライド式にしたり、収納の高さを抑えたりすることで、視覚的な圧迫感を減らす工夫が必要です。また、玄関のドア付近には視線を遮らない低めの収納を選ぶと、開放感が保たれます。収納家具の設置しすぎで、圧迫感のある玄関にならないようにしましょう。

靴のにおいや湿気対策

靴のにおいや湿気対策として、通気口を設けて空気の流れを良くしたり、収納内に消臭・除湿アイテムを配置したりすることが挙げられます。

また、靴収納内には除菌シートやシューズキーパーを使用すると、においや湿気対策がしやすくなります。靴のにおいや湿気は、玄関収納のリフォームにおいて考慮すべき重要なポイントであり、リフォーム前にしっかり計画しましょう。

明るさを保つ照明の配置や通気性の確保

照明は収納内や壁面に適切に配置し、全体が明るく見えるよう工夫しましょう。玄関が暗いと使い勝手が悪く、圧迫感も増してしまいます。

特に、扉付きの収納を選ぶ場合は内部にもライトを取り付けることで、中身が見やすく使いやすい収納空間が実現します。また、風通しを良くするため、玄関ドアや窓を適切に開けて、通気性を保つことも重要です。

玄関収納リフォームの節約アイデア

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玄関収納リフォームを行うにあたり、 費用はとても重要な要素であると言えます。ここでは、玄関収納リフォームの費用詳細と節約アイデアについてご紹介します。

・既製品や既存の下駄箱を活用する方法
・DIYで収納アップを図る
・オーダー家具と造作家具を使い分ける

既製品や既存の下駄箱を活用する

リフォーム費用を抑えたい場合は、既製品の収納を活用する方法があります。市販の収納戸棚やシェルフを玄関スペースに合わせて設置するだけでも、収納力が向上します。また、既存の下駄箱を再利用し、棚板や扉の張り替えなど、部分的にリフォームすることで、見た目と使い勝手を改善しながらコストを抑えることが可能です。

DIYで収納力アップを図る

DIYで玄関収納をカスタマイズするのも、コスト削減に有効です。例えば、棚板を追加する、フックを取り付けるといった小さな工夫で、収納力が大幅にアップします。

また、家族の使いやすさを考えた配置にすることで、より快適に使える玄関収納が完成します。必要な工具や材料はホームセンターで購入できるため、簡単なDIY作業でも効果的なリフォームが可能です。

オーダー家具と造作家具を使い分ける

オーダー家具と造作家具には費用に大きな違いがあります。オーダー家具は既存の収納スペースに合わせて設計するため、既製品よりもコストがかかりますが、自分好みのデザインやサイズを実現できます。

一方、造作家具はリフォームの一部として設置されるもので、住宅全体のデザインに統一感が出せる反面、設置に伴う工事費用がかかる場合もあります。リフォームの目的や予算に応じて、適した選択をすることがポイントです。

まとめ

玄関収納リフォームは、単なる収納力アップだけでなく、お家のデザイン性や機能性を高めるためにも重要であると 言えます。玄関は家の「顔」とも言える場所であり、整った収納があれば、日々の暮らしの利便性が向上します。収納タイプやデザイン、使いやすさに配慮しながらリフォームを行うことで、快適でおしゃれな玄関空間が完成します。

この記事で紹介したように、限られたスペースであれば壁面収納やフロート型の収納を取り入れることで、省スペースでもスタイリッシュな玄関に仕上がります。

また、ナチュラルな木目調で統一したデザインや、見せる収納と隠す収納のバランスを工夫することで、自分らしいスタイルを表現できます。メーカー選びやDIYの工夫、費用を抑える方法を駆使しながら、自分と家族の生活に合った理想の玄関収納を実現しましょう。